vendredi 21 octobre 2016

銀行の、とても親切な女性担当者(去年)

今日(10月20日)は、銀行に行ってきた。

ちょうど昨年開始した「定期預金」口座と、あとは娘の口座の件。

約1時間くらい話をした中、口座について話し合ったのは15分くらい。あとは、離婚にまつわる話(汗)

実は、この女性の担当者は昨年に夫が離婚を言い出した時に、お世話になった。

当時、私は私個人の名義の口座を持っていなかった(夫との共同口座のみ)。フランスで口座を開くためには、通常、身分証明、住所を証明できるもの(家の権利書のようなもの、もしくは賃貸契約書、電気料金等の請求書など)が必要となる。

しかし、私は・・・

賃貸契約書には夫の名前しかなく、電気料金の請求書には私の名前も入っているものの、請求書は電子版。ログインパスワード等は夫が管理しており、私は蚊帳の外に置かれていた。

日本では、賃貸契約書に夫の名前だけでも大丈夫だし、それで妻が困ることはほとんどないのでは、と思う(もう、違うのかな)。しかし、フランスでは夫婦2人の名前で契約するのが常識のようだ。今住むところに引っ越してきた際に滞在許可証の住所変更を申請して、賃貸契約に私の名前がない、と知った担当者が「はぁ???」と、?マークでいっぱいの表情をして、訝しげに私たちを見たあの顔が忘れられない。

夫に、賃貸契約の変更はできないと言われ、家主さんにも迷惑だろうと思い、仕方ないのでそのままにした。

しかし、なぜここまで私を蚊帳の外に追い出すのだろうかと思っていたが、こういうことだったのだ。ここで、私は何も好きなようにできない、そういうことだったのだ。

しかし、だからと言ってこのまま銀行口座さえもないなど、不安すぎる。

共同口座を持っている銀行なら、何とかしてもらえるかも、と思い、すぐに連絡をした。

状況を説明したところ、「よかったら、銀行に来てください」と言われ、その翌日くらいに予約を取ったうえで言ったところ、個室に通された。

そして、私の(やや特異な)状況を理解してくれ、夫には私が口座を持ったことが分からないような形で口座開設を手伝ってくれた。

去年はすごく動揺して気持ちが高ぶっている中、離婚の状況を説明したところ、ものすごく親身になってくれ、「銀行員ではなく、個人として言うけれど、何とか収入を得て、経済的に自立した方がいい。そうすれば離婚もしやすくなるし、結婚を続けるとしても、貴女自身にとって良いと思う」と言われた。

とにかく口座開設を夫にばれないように、という私の気持ちもしっかり受け止め、郵便物は一切送付しない等の便宜を図ってくれた上で、夫には私が口座を開設したことは絶対に分からないですから安心してくださいね。と言ってくれた。

とても親切で、親身に、銀行関係とは全く関係のない話も丁寧に聞いてくれ、それに対して真摯にアドバイスをくれた彼女のことは、私もよく覚えていた。

その彼女と、今年また会うことになり、そして話をしてきたのだ。今回の話については、明日記したいと思います。

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