mercredi 5 octobre 2016

沈んだ気持ちと、周りがくれた勇気

夫が去ってから。

なんだかしばらく呆然としてしまった。

いつもそうなのだが、夫と話すと、夫のペースに巻き込まれてしまう。この時だって、最初は「就職が決まったら、この家は年末までで引き上げるので、2か月間で片付け・ゴミ出しをしなければ。おまえも就職活動をどんどんするべき」と、離婚に向かって猪突猛進な雰囲気だったのに、それから約30分後には「(就職が決まったら)引っ越し先についてきてくれるか」なのだから。

こうして冷静になってみると、離婚についても続行についても、夫の発言は土台が極めて危ういことがよくわかるが、言われた私はすべて「本気の発言」と考えるので、その都度青くなったり対策を練ったり、エネルギーを吸い取られたようになってしまうのだ。

一人になってから、ものすごく疲労を感じ、何もできなくなってしまった。ただ、出した食器の片づけだけはしなければ。。。と思い、なんとかやり終えたが、その後どうしても食欲がなく、気づいたら午後の1時。

その時間には実家の母に電話を掛けるタイミングなので、とうとう昼食は取らずじまいだった。

あまり心配をかけても、と思うが、何も話さなければそれはそれで心配の種になる。あったことをかいつまんで話した。そして、引越し先にはついていきたくない気持ちであることも伝えた。

母は、まずは「夫についていかない」ことに安心していた。通常ならば、特に外国であれば「何とか離婚せずに済んだ場合には安心」になりそうなものだが、そうでないということは、母は、夫に対しての信頼は全くないのであろう。

今、私はフランスにて専業主婦というか無職の状態であることも、母は知っている。そして、日本人がパリ以外の地方で就職することは決して楽ではないことも。

それでも、「ついていかない方がいい」と言うのだ。「このまま続けたって、あなたにとっていいことは何もない。ただ、その日その日なんとなく暮らしていけるだけ。そのうちに離婚とか言われて、もっと行動を起こしにくい状況になっていたら、その時には離婚を決行されるだけ」だろう、と。

一方で「離婚したら、それはあなたが羽ばたけるチャンスのような気がしてならない」と、ものすごく明るく言っているのだ。

買いかぶりな部分もあるだろうが、慰めるためだとか発破をかけるため、ではなく、心底そう思っていることが伝わってきた。今後、自活していくためのおぼろげな計画は話してあったが、とにかく「離婚後に良い方向に行くような気がすごくする」のだそうだ。

全幅の信頼を寄せてくれているようで、なんだか感激してしまった。

電話を切ってから、ちょっと明るい気持ちになり、翌日(火曜日)にやろう!と思うことをなんとなく頭の中で整理した。その日のうちにやりたかったが、相談に行く先の都合で月曜日には予定がつかないのだから、仕方がない。

色々考えつつも、やっぱり不安が根底にあるので、何かというと暗くなってしまう。通常が陰気モードになっている雰囲気か。

そうこうしているうちに帰宅してきた娘に、「今から、すご~く否定的なことを言うから、言ったらげんこつで殴るふりをしながら、やれぃ!と喝を入れて」と、頼んだら快諾してくれた。

「ああ、私もうだめだよ!」

「何を言っているんだ!ぼかっ!!!」

「フランスで、自活できるわけない!」

「そんなこと言うなっ!ぼかっ!!!」

「無理、絶対に!」

「とにかく、やれいっ!ぼかっっっ!!!」

「ぼかっ」の部分ではもちろん私は殴られたことになるので、倒れこむふりまでする。そうして立ち上がってはまた否定的なことを言い、そして殴られる(フリ)なのだ。

と、傍から見ればただただ怪しい2人だったであろうが、なかなか言えない「不安な気持ち、自分を信じきれない気持ち」を口に出すことができて、スッキリした。

母から、娘から、パワーをもらった。不安はもちろん消えはしないが、明るい気持ちで踏み出そう、と、また思えた。

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